自分のことなのに、自分で説明できないことが
あるあなたも
あまりないあなたも
こんにちは。
役所の待ち時間が長すぎて、等々力渓谷で心の叫びがとどろき杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、今回はいきなりですが、クライアントさんのお話をしたいと思うんですけど、
(ご本人の許可をいただいて掲載しております)
そのクライアントさん、広島に観光に行ったんですって。そしたら、
「広島から帰ってきたら、タバコがやめられたんですよ。
でも、なんでやめられたのかわからないんです」
なんておっしゃってたんです。
では、なんでタバコがやめられたのかというと・・・
なんて話を今回はしたいと思うんですけど、
でもその話の前に、ちょっと話題を変えまして(笑)、
みなさんは、前は好きだったものが、なにかキッカケがあったわけでもないのに、いつの間にか興味がなくなる
なんてことってありませんか?
私もそんなことがありまして、若いころからずっと「トム・ウェイツ」っていうミュージシャンがスキだったんですけど、
ここ5年くらいは、聴くと「なんかこういう曲、聴く気分じゃないな」って思うようになったんですよ。
でも、好きじゃなくなるキッカケがあったわけではないんですよね。
で、そのよくわからなかった理由を、自分なりに言語化するなら、
「自分が健全になったからじゃないか」
って思うんです。
あ、このトム・ウェイツって、「酔いどれ詩人」と呼ばれていて、うらぶれた世界を描く人なんですけど、
もしかすると、私が結婚したことで、自分1人の時間が減って、人と過ごす時間が増えたし、
妻がわりと健全な人なので、その「健全さ」が自分にも取り込まれたような気もするんですね。
で、「うらぶれた世界が自分の内面にシンクロしなくなってきたのかな」とかは最近になって言語化できたんですけど、
本当のところは自分でもよくわからないんですよ。
でも、私が「健全になる」って、なにげにすごい変化ですよね(笑)
意識的にやろうと思ってもできない。
と、こんな感じで、みなさんにも「なんかわからないうちに、自分が変わっている」って経験ありませんか?
あ、でもそういう「なんかわからないうちに、自分が変わっている」って変化って、
実は、心理セラピストとしては見逃せないものがあるんですよ。
というのは、そういう変化って、
「安定した変化だから」
なんです。
これ、どういう意味かというと、人は一口に「自分は変わった」といっても、
実は「変化」のプロセスって2種類があって、
1つは、
①意識的な努力で作り出される変化
で、たとえばダイエットってそうではないでしょうか。
自分で痩せようと思って努力して痩せる。で、うまくいって、「2キロ痩せました」なんてことが起こりますよね。
まさに意識的に努力して変わっている。
でも「変化」って、それだけではなくて、
②無意識のうちに起こる変化
ってものもあって、それは先ほどお話したような、
「なにかキッカケがあったわけでもないのに、いつの間にか興味がなくなる」
って話もそうですし、
なんだったら、「痩せる」って話だって、
「自分で痩せようとしたわけじゃないけど、気がついたら2キロ痩せていた」
なんてこともありますよね。それってまさに、②無意識のうちに起こる変化。
で、この
①意識的な努力で作り出される変化
②無意識のうちに起こる変化
の2種類の変化ですけど、
「①意識的な努力で作り出される変化」で変化すると、自分でも「努力したな」って思えるし、
まわりからも、「スゴイね」って言ってもらえたりもするから、
①のほうが、「価値がある変化」って感じると思うんですけど、
一方で「①意識的な努力で作り出される変化」は、「もろい変化」ともいえるんですよね。
というのは、ダイエットって、気を抜くと、すぐにリバウンドしたり、かえって元の体重より増えてしまったりもするじゃないですか。
でも、「②無意識のうちに起こる変化」は、気を抜いたところで元に戻りづらいですから、「安定した変化」ともいえるんですよね。
もちろん、①②どちらがいいとかの話ではなくて、どちらも変化は起きるんですけど、
心理カウンセリング・セラピーとかって、「②無意識のうちに起こる変化」を目指すことが多いんですよ。
というのは、心理カウンセリング・セラピーって、今まで頑張って変わろうとしても変われない人がいらっしゃることが多いですから、
そういう人に、さらに「①意識的な努力で作り出される変化」を求めても、しんどいんですよね。
だから、「②無意識のうちに起こる変化」を目指すことが多くなる。無意識に働きかけるアプローチになる。
なので、心理カウンセリング・セラピーは、「なんだかわからないけど、徐々に元気になっていく」んですよね。
ということで、「なんかわからないうちに、自分が変わっている」って変化って、
心理セラピストとしては見逃せないというのは、
「その人の中に、ちょっと気を抜いても元に戻らない、安定した変化が起きている」
ってことがわかるからなんですよ。それって大きなことじゃないですか。
なので、世の中は、「決意して頑張って自分を変えました!」みたいな話って、もてはやされるし、そういう変化の仕方を目指す人が多いけど、
むしろ変化の本質は、
「言葉にならない部分で起こる」
ってことをお伝えしたいんですよ。「意識的に変える」ばかりじゃないんだと。
(そんなことを書いた記事はコチラからどうぞ)
あ、そういえば、「言葉にならない」ってことで思い出すことがあるんですけど、
私、高校生のころに、「カッコーの巣の上で」っていう映画を観て、自分でもびっくりするくらい号泣したんですよね。
でも、自分ではなんでこんなに泣いてるのか、わからなかったんですよ。
で、ずいぶんと時間がたってから、だんだんと言語化できたのは、
当時の私は、「こうすべき」みたいなことをやるのが当たり前と思っていたけど、そうしていることが苦しかったんでしょうね。
でも、「こうすべき」以外の世界を知らなかったから、抜け出しようがなかった。
でも「カッコーの巣の上で」のラストシーンを観て、ドカーン!っていっちゃったんでしょうね(笑) 私の魂も外に走って行った気がする(笑)
あ、この「カッコーの巣の上で」、明るい映画ではないんですけど、私にとっては、なぜか清々しさがあって、
それって、自分の中にあるのに、その存在に気づけなかったものに、カタチが与えられた、1つのセラピーだったのかな、なんて思うんですよ。
今でも大好きな映画の1つなんです。
あ、なんか予定通りに話がかなり飛んでしまいましたけど(笑)、
冒頭の話に戻して、広島に観光に行ったクライアントさんが、
「広島から帰ってきたら、タバコがやめられたんですよ
でも、なんでやめられたのかわからないんです」
なんて話をしてくださって、「なんでタバコがやめられたのか?」って話ですけど、
ご本人は、その理由がしばらくわからなかったんですって。
で、ある時、その話を職場の同僚にしたら、
「命の大切さがわかったからじゃない?」
って言われてハッとしたそうなんですよ。
そのクライアントさん、広島に行った時、平和記念公園に行かれたんですって。
さ、ということで、今回は、
変化って、
①意識的な努力で作り出される変化
②無意識のうちに起こる変化
の2種類があって、どちらも変化できるけど、
「②無意識のうちに起こる変化」のほうが安定した変化になるんですよ、
なので、
「言葉にならない部分で起きている変化」ってあなどれないよ
てな話でしたとさ。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!