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こんにちは。
クノールスープを飲みながら苦悩し杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えー、今回は、「クライアントさんインタビュー」をお届けします。
「人生が行き詰まっている」と悩んでおられた、
「Yさん」 にインタビューさせていただきました!
(ご本人の許可をいただいて掲載しております)
まずは悩んでいたころのお話をお聞きしたいんですけど、どんなことで悩んでいましたか?
まだ20代のころに、杉田さんにセラピーをやっていただいたと思うんですけど、当時は、「どうしてもイラストレーターになりたい!」っていう強い思いがあって。
でもイラストレーターだけじゃ食べていけないので、ずっとアルバイトしてたんですけど、それもだんだん行き詰まってきちゃって。なかなかイラストの仕事も入ってこないし、アルバイトもあんまり楽しくなくて。
はいはい
それで、もう何をしてるのかわかんなくなってきちゃったんですよね。絵を描くのも、行き詰まってきちゃって。他に仕事を探すにも学歴も職歴もなくて、しまいには職業訓練校も落ちてしまって(苦笑)何がしたいのかわからなくなってしまったんです。
で、だんだん「夢を叶える方法の研究」みたいなことを始めちゃったんですよ(笑) いろんな本を読んじゃったり、「イラストレーターになった人の研究」の方に邁進しちゃったりとかして、どんどん訳が分からなくなっちゃって。
そうでしたね
それで、あの当時いろんな心理セラピーの人ともお会いしたんですけど、なんかあんまりしっくりこなかったんです。でも杉田さんの当時ウェブサイト見たらすごいピンときて。
最初にブログにたとり着いたのは検索ですか?
そうです。「何がしたいかわからない」で検索して、書いてあった内容がすごく自分にしっくりくるものが多くて、ぜひお会いしてみたいなって。それでワークショップを受けさせてもらって。
そう、最初はワークショップでしたよね。当時、下北沢でやっていて
そう、懐かしいですね!で、その時に参加したみなさんとすごく仲良くなって。
あの、杉田さん覚えてますか? 〇〇(参加者名)とか?
もちろん覚えてますよ
で、〇〇に、「杉田さんのセラピーは辻斬りだから、すごい大変だけど効くよ」って言われて。
それでセラピーを受けられたんですか。で、受けた後、どんな感じでしたか?
最初は、受けた後に体に反応が出たんです。体中に湿疹がバーっと出てきて。
で、杉田さんに、「筋肉がいろいろ悲しい思いを記憶してるから、セラピー受けた後によくあることなんですよ」っておっしゃっていただいて。
でも急に劇的な変化は起きなかったんです。本当に淡々と日常生活を送っていて、けど、あのセラピーをキッカケに徐々に軌道修正されていって。
その後は、どんな展開だったんでしょうか?
セラピーを受けた後、結婚式に呼ばれることが重なって、昔の知り合いに会うタイミングが結構あったんですね。その時に昔働いていたアート関係の会社の方から、「人手が足りないから来ないか」って言われて戻ったんです。当時私もちょうど結婚したタイミングで、はじめは臨時の職員だったんですけど、それが正社員になって。
もしかして今もその会社で働いてる?
そうなんですよ。今、夫の転勤でイギリスにいるんですけど、今もリモートで仕事させてもらっています。
そのアートの会社にでは、もう15年ぐらい経つのかな。色んなことを挑戦させてもらって、結果的に日本を離れる前はディレクターになって。
素晴らしいですね。今の仕事で、イラストを描くことはあるんですか?
いえ、今の会社は制作会社なので、制作の現場に入ることはあるんですけど、イラストはもう完全に自分の趣味というか、個人的な枠の中だけでやっています。
自分がその会社でボスに評価してもらったことって、制作をする方ではなくて、人と人をつないだりとか、自社と得意先をつなぐシステムを導入したり、チームワークを良くするみたいな仕事をすごく評価されたんです。
それをやってて、自分でもすごく楽しかったんですよね。
そうだったんですか
あと、やっぱりアートの世界って才能がある人ほど個性が強い傾向があって。技術が際立っている反面、言葉で自分の想いを伝えるのが苦手だったり。そういうの「すごくもったいないな、この人とこの人が協力したらすごくうまくいくのに」と思うところにサッと入って、ちょっとディスカッションを盛り上げたりとかして。
それが楽しくて、会社ではそっちの方に注力してやってきた感じですね。
そっちの方に面白みを感じるようになった?
というか、きっと元の性格がそう(みんなをつないでいまとめる)だったんだなと思うんですよ。ずっとそういう感じ。
子供の時は、家族をバラバラにしないようにつなぎとめる役割だったんですけど、それは辛い思い出だったはずなのに、自分の好きなことでもあったんだなって思いますね。
なんかわかるなぁ。私も家族の仲が悪かったので、家でYさんと同じような役割をしていて。でも、例えばワークショップの時とか、そこにいる人たちをまとめる時って、昔、自分が家の中でやってたようなことやっている気がして。でもそういう自然に自分に身に付いているものって、能力だなって思いますね
そうですね。うちのボスがよく、そういう能力のことを指して、「見える」っていうんですよ。他の人には難しいけど、その人にとっては、解決への道筋が直感的に見える能力。
「見える」ですか
個性というか才能というか、各々「見える」分野で得意なことやる。苦手なことはやらない。そうすると結果的にお互いが補い合って、強い会社になるとよく言ってます。
社内でものすごく物作りに長けてる人を間近で見てて、自分もそのポジションに憧れはあったんですけど、努力で行ける範囲の外にいるんですよね。自分には見えないんですよ。
物作りに長けてる人に、そんな違いを感じたんですね
はい、感じました。で、社会出たら、どう自分を差別化していくかって、けっこう大事だと思うんですけど、自分が、その会社の中で戦えるフィールドはそこじゃないなって思ったんですよ。
なので、イラストを描くのも、もちろん自分にとっては大事なことなんですけど、なんかいい意味で社内では今の役割がしっくりくるというか。
でも絵を描くことは続けていきたいので、自分なりに模索しています。実はこの九月からイギリスの芸術大学院に進学するんです。専攻はイラストレーションです。まだ悪あがきは続くんですけど(苦笑)それもいいかな、と思って。
それは素晴らしいですね! それでは最後にお聞きしているんですが、悩んでいるころの自分に、今なんて伝えたいですか?
なんて言いたいかな?あの辛かった時の過去の自分にですよね。難しいですね。
今がすごく幸せだから、過去を肯定できるんですけど、「大丈夫、間違ってないから」って言ってあげたいですね。
【インタビュー後記】
いやぁ、Yさん、まさかイギリスにいるなんて思いもしなかったなぁ。
それにしても自分を活かせる場所を見つけられて本当に良かった!
あ、このYさん、「人生が行き詰まっている」という悩みでしたが、実際のセラピーでは、親子関係を扱いました。
(親子関係を扱うセラピーのやり方はコチラからどうぞ)
その時、あなたが感じたものがすべて
あなただから ではなくて あなたじゃなくても
たとえ親がわかってくれなくても
「なにが自分の人生を足を引っ張っているか」って、自分だけだと意外とわからないものなんですよね。
時に、子供のころの親子関係など、自分では思いもよらないものに足を引っ張られていることってあるんです。
いやぁ、それにしても、Yさんさんが、自分を活かす場所を見つけるプロセス、とても共感しましたよ。
私もたくさんの「なりたい自分」になれない経験があって、今に至るもんなぁ。
(杉田のそんな話はコチラからどうぞ)
Yさーん、残りイギリス生活、芸術大学院、思いっきり楽しんでくださいねー!
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
【追伸】
もしこの「クライアントさんインタビュー」にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、詳細はコチラをご覧くださいねー!