前回のブログ、「子供は親に無条件の愛を持っている」の内容を、
覚えているあなたも
覚えていないあなたも
こんにちは。
12人しか知らない「フリーダム杉田」とやっぱり言いたくなり杉田です。
1週間お疲れさまでした!
前回のブログで、
「子供は親に無条件の愛を持っている」
なんてお話をさせていただきましたけど、覚えていますか?
エッ、覚えていない?
あっ、その内容はですね、
よく、「親は子供に無条件の愛を持っている」なんて言われますけど、
「その逆もまたしかり」で、
「子供も親に対して、無条件の愛を持っている」
んですよ。
だから、ヒドイことをしてきた親を、「理解しろ!」と言われてもイヤだし、かといって、親を「悪者」にされてもモヤモヤする、というのは、
どんなに「親が嫌い」だと言っている人も、根底には、「親への無条件の愛」があるからなんですよ、
なんてお話をしたんですよね。
(前回のブログはコチラからどうぞ)
と、こんな感じで親子関係って複雑ですし、セラピーをやっていると、ほとんどの悩みが、
「自分を育ててくれた親との関係とつながっている」
ってことがわかります。
「自分と他人との関係」って、ホント、「自分と親との関係」にそっくりなんですよ。
たとえば、いつも親に気に入られようと、親が期待することばかりしていた人は、他人の前でも、気を使いすぎちゃったり、
なにかできた時だけ、親から認めてもらえた人は、できない自分を許せず、なんでも過剰にガンバろうとしたり、
「親の前」での振る舞いを、「他人の前」でもしちゃうんですよね。
これってなぜかというと、
子供にとって、親から関心を持ってもらえないというのは、ある意味、「死の恐怖」なんですよ。
というのは、人間の子供って、かなり長い間、1人で生活できないじゃないですか。
だから、親から関心を持ってもらえないということは、「生きられない」と同じことなんですね。
だから子供は、親から関心を持ってもらうためには、なんでもやっちゃうし、
それでも親から思ったような関心や愛情を得られない時は、感情をマヒさせて、自分が傷つかないようにしたりするんです。
そういったクセを、良い意味でも、悪い意味でも大人になっても続けていて、その中には、「本人を苦しめるクセ」があるということなんですよ。
それを人は「悩み」と呼ぶわけです。
たとえば、セラピーの場面でよくあるのは、本人は、「人がキライ」とか、「人に興味がない」とか言って人を避けながら生きているのに、
そんな人と関わらない人生を、本人が苦しいと感じていることがあるんですよ。
おかしいですよね。本当に「人がキライで、興味がない」なら、人と関わらない生活は、万々歳のはずなのに。
それこそ、さきほどお話した、「感情をマヒさせて、自分が傷つかないようする」ってことを本人がしているわけで、
思ったとおりの関心や愛情をくれない親に対して、いちいち傷つくのがツラいから、自分が「親に関心を持たないフリ」をして、自分を守り、そのフリを今でも「他人の前」で続けているわけです。
もし本当に人を興味がないなら、人と接しなくても苦しまないし、セラピーなんか受けに来る必要ないわけですよ。
そんなふうに、人を避けていた根底には、やっぱり「親への愛」や「他人への関心」がちゃんとあるんですね。
セラピーでは、そういう愛に本人が気づくことが大切なんだなぁ。
とまぁ、こんな話をしてくると、親というのは責任重大ってことがわかってくるわけですけど、
私がやっているセラピーの世界では、こうなったのは、
「親が悪い、子供は悪くない」とか、
「親は悪くない、子供が悪い」とか、
そんなふう第三者的にジャッジしたり、道徳的な観点から見てどっちが正しいとかの話にしないんですよ。
つまり、「誰が良い、誰が悪い」とか、「誰が正しい、誰が間違っている」とかを、問題の本質にはしないんです。
もちろん、親からひどい虐待を受けたのに、「自分が悪い」と思っている方とかには、「あなたは悪くない」とわかってもらうことは大切です。
でも、冒頭でお話しましたけど、悩んでいる本人には、「親への無条件の愛」があるわけですから、
「親が悪い、あなたは悪くない」とわかったとしても、親を「完全な悪者」にはできないから、モヤモヤするだけですし、
かといって、「親はそんなつもりじゃなかった、あなたが許してあげて」とされても、
本人は、「だから、それができないから悩んでいるんだって!」となるわけですよね。
つまり、「ただ善悪を決めるだけでは、悩んでいる本人にとっては何の解決にもならない」んですよ。
だから心理セラピーでは、「悩んでいる本人の心理的事実」というか、
「悩んでいる本人が、その時感じたことが全て」
と考えて、それを解消していくのを目的にしているんです。
だから、一見、何の問題もない普通の家庭に育っても、そこで本人が、
「親に好かれようといつも気を使ってガンバッていた」
と感じたなら、それが原因でつらくなっていることって、あるわけですよね。
むしろ、普通の家庭で育った子の方が、
「父親が借金して、両親が離婚して・・・なんていう家庭に育ったわけでもないのに、なんで、私、こんな悩んでばかりいるんだろう・・・やっぱり自分がいけないんだ」
なんて、よけいに悩んじゃうケースもあるんですよ。
それに、たとえ両親が、口ではいつも、「お前のスキなことやっていいよ」なんて言っていたとしても、
親の期待に添わないことをやったら、言葉では言われないけど、イヤな顔をされた、
なんてことがあったりすれば、やっぱり子供は敏感に感じ取りますから、
「そうか、やっぱりスキなことやっちゃいけないんだ!」
と無意識に感じるわけですよね。
子供は、親が「何を言ったか」よりも、親が「どう振舞ったか」の方に影響を受けますから。
だから、そんな人は、
「親はいつも、「スキなことやっていいよ」といっていたのに、なんで私は好きなことをやっている気がしないんだろう」
なんて、自分でも理由がわからずに悩んじゃうんですよ。
ということで、ここまで長くなりましたが、最後にまとめますと、
「親子の問題」って、普通の家庭に育ったからといって、悩みがないわけじゃないし、
「誰が悪い」と決めたところで、解決することがない、
ということなんです。
あくまでも、「その時本人が感じたことが全て」。
そして、その「その時本人が感じたこと」を解消することが、私の心理セラピストとしての仕事なんです。
もしあなたが、何か人生に違和感を感じていて、どうにもならないような気がしたら、
ガマンしないでセラピーに来てくださいねー。
先日いただいた「セラピー体験者」の声のように、
「自分でも思ってもいなかったところに私の「自分を見失っている」原因がある」
なんてことがわかるかもしれませんよー。
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それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!