自分で決めるしかない: Yさんが「答え」にたどり着くまで

クライアントさんインタビュー

人生が

うまくいっているあなたも
あまりうまくいっていないあなたも

こんにちは。

ドイツから家にお客様が遊びに来て飲み杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

 

えー、今回は、「クライアントさんインタビュー」をお届けします。

「なんとなく人生うまくいかない」と悩んでおられた、

「Yさん」 にインタビューさせていただきました!

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

 

 

杉田
杉田

悩んでいたころのお話をうかがいたいんですけど、Yさんはどんなことで悩んでいましたか?

 

クライアントさん
Yさん

すごい漠然としているんですけど、「なんとなく人生うまくいかないな」という感じがありました。
仕事もパっとしないし、付き合ってる人もいない。親は毒親じゃないし、家族の仲もすごく悪いわけでもないけど、なんとなくしんどい感じがずっとあって。そのあたりが重なって、「なんかわからんけどしんどい」っていう状態でしたね。

 

杉田
杉田

 

クライアントさん
Yさん

そうですね。

 

杉田
杉田

そんなYさんが、どんな感じで私のところにたどり着いたんでしょう?

 

クライアントさん
Yさん

高校生・大学生ぐらいの時に、杉田さんの「正しく悩む技術」をお勧めの本で紹介されて、「これ書いてる人どんなんだろう?」っていうところからブログにたどり着いて、何年も何年もブログを読んで、本も読んで。
それから杉田さんのワークショップに参加しておもしろかったので、個人セッションに進んでいったっていう感じですね。

 

杉田
杉田

心理のワークショップとかって、それまで参加したことありましたか?

 

クライアントさん
Yさん

いや、まったく初めてです。

 

杉田
杉田

抵抗とかなかったですか?

 

クライアントさん
Yさん

ちょっとアヤシさはありました(笑) 「本当にどんな人が来るんやろう?」って思いましたけど、「ブログを読んでる人が集まるのかな?」って思って、「まあ、行ってみよう」みたいな気持ちになりました。

 

杉田
杉田

ワークショップから個人セッションという流れの中で、どんなふうにYさんは変わっていったんでしょうか?

 

クライアントさん
Yさん

最初のワークショップで、「すごい病んでる人が来る」とか思ってたら、意外とふつうの人が来ていたってことに、すごい剥がれたものがあったんです。

 

杉田
杉田

それはどういうことでしょう?

 

クライアントさん
Yさん

自分は、「顔が良かったり、仕事ができる人になれば、自分は絶対楽になれる」って思ってたんですけど、ワークショップで、そういうふうに見える人がふつうに悩んでいる姿を見て、すごい衝撃を受けて。
ワークショップの内容も良かったんですけど、参加している人と話したことで、「悩むのは、ふつうのことなのかも」って気づきがありました。

 

杉田
杉田

私も初めて心理のワークショップに参加した時、同じようなことを思いました。こういう話、言葉で聞くだけでは、「だろうね」くらいの話だけど、実際に「体験する」と、価値観が変わるくらいの出来事だったりするんですよね

 

クライアントさん
Yさん

そうですね。それから杉田さんの個人セッション受けさせてもらった時なんですけど、「私はこういう悩みがあるんです」って言ったら、「答え」が返ってくると思ったんですよね。でも杉田さんのセッション、全く「答え」が返ってこないじゃないですか(笑)

 

杉田
杉田

はい、それは意図的にそうしてるんです(笑) 人は、「答えを知ると元気になる」のではなく、「答えに自分でたどり着くと元気になる」からなんです。だからセラピストは「答え」を言わないし、クライアントさん自身で「答え」にたどり着けるようにサポートするんです

 

クライアントさん
Yさん

そうなんですね。杉田さんのブログも「答え」を言わないですけど、結局、個人セッションを受けたことで、「自分で決めるしかない」っていう心積もりができたっていうのはありました。

 

杉田
杉田

素晴らしい気づきですね

 

クライアントさん
Yさん

それから、自分が変わった出来事としては、私が結婚する前に、わだかまっていたことを母親に話して、親の思いも聞けたっていうのも大きかったですね。

 

杉田
杉田

それ、もう少し詳しく教えていただけませんか?

 

クライアントさん
Yさん

私の母親は、母の親(Yさんの祖母)の近くにいられるように、転勤のない人を選んで結婚したんですね。で、実際、母は親の世話を長くしていた。
でも私は、転勤のある人を結婚相手に選んでしまったから、母がしていたように親の世話はできない。
自分の中ではそんなことは全く気にしてないと思ってたけど、個人セッションで、そんな母親への思いがふと湧いてきて、ばーって泣いてしまったんですね。

 

杉田
杉田

そうでしたね

 

クライアントさん
Yさん

それで個人セッションの後、実際 母に、「親の面倒を見たいけど、私はもう転勤族の旦那を選んだよ」って話をしたら、
「いや、私は別にそんな親の世話をしたいと思ってたわけじゃなくて、親の近くに住むことで自分が楽をしたかっただけ」みたい返答だったんですよ(笑) 「だから別に子供に世話をして欲しいとは思っとらん」みたいな。
母と実際に話したことで、「自分ができてなかった」っていう罪悪感とも向き合えたってことですかね。

 

杉田
杉田

いい話ですね

 

クライアントさん
Yさん

たぶん個人セッションを受けなかったら、自分のそんな思いにも気づかなかったし、母の実際の思いもわかんないままだったと思うんです。
セッションで、「答え」が返ってこなかったから、自分の中から湧き上がってくるものと向き合ったっていう感じですね。

 

杉田
杉田

それこそが正しい心理セラピーの受け方なんですが(笑)

 

クライアントさん
Yさん

それから、最初に参加したワークショップでやってた、「自分がやりたくてやってなかったことを1つ1つやる」ってことも、やったらすごい良くて。
「ちょっと気になってたお店に行ってみる」とか、「やってみたかった習い事とかやってみる」とか、それをするサイクルが短くなったんです。そういうことができるようになったのも、自分が変わっていった理由だと思います。

 

杉田
杉田

なるほど

 

クライアントさん
Yさん

それから杉田さんのブログで、「誰かと付き合ったり結婚したりすると、仕事の悩みがなくなる人がいる」みたい話ありましたよね?

 

杉田
杉田

はいはい、そういう方、いらっしゃいます

 

クライアントさん
Yさん

私がまさにそうだったようで、私、小学校のころから、自分はブスだし、あまり取り柄がないし、自分の中には「絶対にモテない」って思いがあったんですよ。母親からも、わりとそういうこと言われていて。お付き合いとかもしたこともなくて。
で、ある時、たまたま職場の上司に、「おまえ、仕事も別にできるわけじゃないし、人生豊かにするために彼氏作れ!」って言われて、「合コン行って来い!」って言われたんですね(笑)

 

杉田
杉田

そうなんですか(笑)

 

クライアントさん
Yさん

で、女友達に、「上司に『合コン行け』って言われたから、とりあえずなんでも良いから合コン連れてってくれ」って言って、で、その最初に行った合コンにいた人と付き合って結婚するんです(笑)

 

杉田
杉田

エッ、すごい話だ!(笑)

 

クライアントさん
Yさん

「奇跡の1本釣り打法」と言われてます(笑) で、そこから、「私のことを本当に好きになってくれる人がいる」という安心感を感じるようになりました。

 

杉田
杉田

そういう人がいるってわかったら、なにか変わりましたか?

 

クライアントさん
Yさん

今までは、こうスキルを付けたい、知識を増やしたい、お金も増やしたい、お金持ちになりたいとか、「なにか身に付けないといけない」という思いがあったんですけど、少しづつ離れていきました。

 

杉田
杉田

それは素晴らしいですね。
それでは最後に、Yさんが悩んでたころの自分に言葉を贈れるとしたら、なんて伝えたいですか?

 

クライアントさん
Yさん

「悩んでいた経験は無駄じゃない」。
それから、「もうちょっと力抜いて」って感じですね。

 

杉田
杉田

そんな力入ってたんですか?

 

クライアントさん
Yさん

すごい力が入ってたんですよね。「受験も、就職も、仕事も、恋愛も、絶対失敗したくない」って。
自分のできないところがあまり認められなかったというか、そこをもうちょっと手放して力抜けば良かったと思います。

 

 

【インタビュー後記】

「奇跡の1本釣り打法」、ウケるなぁ(笑)。

それにしても今回は、Yさんが言われた、

「でも杉田さんのセッション、全く「答え」が返ってこないじゃないですか(笑)」

って言葉に思わず笑ってしまいました(笑)。

でも本当に、心理カウンセリング・セラピーって、基本、クライアントさんに「アドバイス」しないし、「答え」を言わないんですよ。

なぜかというと、「答え」を言っても効果が薄いからなんです。

というのは、人は、自由な生き物だから、基本、指示されると抵抗を感じるんですって。

あ、ほら、子供の頃、宿題をしようと思っていた時に、お母さんから、「宿題しなさい」って言われると宿題する気が失せませんでしたか?

だから人から言われると腑に落ちないし、自分でやろうって気になれないんですよ。たとえそれが「答え」だとしても。

なので心理カウンセリング・セラピーは、基本アドバイスしないで、クライアントさんが「自分で」答えに到達できるようにサポートするんです。

「それでもたどり着く答えが同じなら、最初から教えてくれればいいのに」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

① 人から「答え」を教えてもらう
② 自分で「答え」にたどりつく

って、たとえ①と②が「まるっきり同じ答え」だったとしても、「ぜんぜん違う体験」になるんですよ。

やっぱり、「あぁ、そういうことか!」って「自分で答えにたどり着いた」時のほうが、その後ヤル気が出るし、もっと言うと、「生きている実感が沸く」んですよね。

こういう話、なにも心理カウンセリング・セラピーだけの話だけではなくて、たとえば、

① インスタでおすすめの店に行って、食べたらおいしかった
②「 良い店ないかな?」と思って店を探していて、たまたま「この店、なんか良さそうだな」と思って入った店がおいしかった

って、両方とも「同じ店に行っておいしかった」という体験だったとしても、喜びがぜんぜん違うと思いませんか?

これが「自分でたどりつく」ってことのスゴさなんですよ。

むしろ、セラピストが「答え」を言っちゃうと、そういう体験を妨げるから逆効果なんです。クライアントさんの気づきが起きづらくなる。

映画を観る前に、誰かから「この映画を観ると、〇〇って気づきがあるよ」とか言われると、ネタバレみたいになっちゃって、その場で感動が薄れるし、深い気づきが得られなくなるじゃないですか。

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いやぁ、それにしても、Yさん、幸せそうでなによりでした。
ご主人と2人のお子さんとお幸せにー!

Yさん、今回インタビューを受けてくださり、本当にありがとうございました!

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

【追伸】
もしこの「クライアントさんインタビュー」にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、詳細はコチラをご覧くださいねー!

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