いろんな自分があっていいよ: Tさんが「大人」になるまで

クライアントさんインタビュー

自分は「できない」と

思うあなたも
あまり思わないあなたも

こんにちは。

妻は「行・宛」を「御中」と書き換えずに、返信用封筒を陽気♪に送ってしまう確率が高杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

 

えーと、今回は、「クライアントさんインタビュー」をお届けします。

「いろいろなことができない」と悩んでおられた、

「Tさん」 にインタビューさせていただきました!

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

 

 

杉田
杉田

ではまず悩んでいたころのお話からお聞きしたいんですけど・・・

 

クライアントさん
Tさん

たしか都内での仕事を辞めて、実家に帰る1週間前くらいのタイミングでセラピーをお願いしたんですよね。

 

杉田
杉田

はい、はい

 

クライアントさん
Tさん

自分が、何がしたいかわからなくなって、「何がしたいかわからない」って検索して、杉田さんのブログたどり着いて、記事を読んでいると、「成長が止まっている人」という記事に引っかかって。
「あ、これだな、自分は」って思って、それで田舎に戻るタイミングでセラピーを受けたいなって。

 

杉田
杉田

そうでしたね。当時、具体的にはどんなことで悩んでましたか?

 

クライアントさん
Tさん

それまで、ちゃんと仕事をしたりとか、人間関係を作ったりとか、なにもやれてなかったので、田舎に帰ってやっていけるのか、そもそも仕事ができるのか、とにかく不安で、「いろんなことができない」って感じになってましたね。

 

杉田
杉田

どうして「なにもやれていなかった」のでしょう?

 

クライアントさん
Tさん

なんでもかんでも、「自分が中心にいないと負け」っていうか、自分が中心にいる場所を作れないと勝手に自爆するって感じだったんです。

 

杉田
杉田

自爆?

 

クライアントさん
Tさん

その場で自分がもてはやされると続ける。そうじゃないと、なんか違うみたいな感じで、その場を去る。だから、なにもやれてなかったし、続かなかった。

 

杉田
杉田

悩む前は、「自分が中心いる」という感じはあったんですか?

 

クライアントさん
Tさん

東京に出て行く前は、田舎で人間関係もずっと変わらず、わりと目立つグループに入れていて、なんか根拠のない自信みたいなのがありましたね。
でも東京に出てきてからは、自分が思っている人たちの輪に入れなかったりして、子供らしい万能感みたいなものがなくなってきた時に、なんかダメになった感じです。

 

杉田
杉田

なるほど。それでセラピーを受けてみて、どんな感じでしたか?

 

クライアントさん
Tさん

たしか杉田さんに、主役じゃないけど毎回登場する、水戸黄門の「風車の弥七」の話をされたんですよね(笑)
で、「風車の弥七」のように自分が主役じゃなくても毎回出続けることができてなかったんだなって気づいて、「自分が中心になってなくても、自爆しない」っていう頭にはなったんですよ。

 

杉田
杉田

で、その後、地元に帰られて、実家の仕事を継がれてからはどうでしたか?

 

クライアントさん
Tさん

逃げるように実家に帰ってきたので、もう後がないから、セラピーを受けて学んだことでやるしかないみたいな感じはありましたね。
で、初めの数年は、「渋々やる」っていう言葉、いつも考えてたと思うんですね。
ずっとテンション高くポジティブな状態じゃなきゃダメだって思ってたんですけど、「渋々でもやっていいんだ」みたいな。で、当然上がり下がりがある中でも仕事に出続けた。

 

杉田
杉田

ブログでおなじみの「渋々やる力」ですね

 

クライアントさん
Tさん

はい、当たり前ですけど、「渋々でもやりなさいよ」っていうのが大きかったと思いますね。
もしセラピーを受けてなかったらと考えると、もう恐怖でしかないですよ。下手したらまた東京に逃げてたかもしれない。

 

杉田
杉田

それから「自分に自信がついてきた」って、どれぐらいから思えましたか?

 

クライアントさん
Tさん

それはわりと最近かもしれない。時に逃げたりとかもあったし、確実にずっと頑張れたかっていうと、それは違うんですけど、それでも仕事を続けて、なんとか自信がついたのは、ここ1年とか2年くらいかな。

 

杉田
杉田

そうだったんですね

 

クライアントさん
Tさん

たぶん2年前の夏。杉田さんのフォーカシングワークショップに行ったじゃないですか。あれぐらいのタイミングで、また外に出てみようかなっていうか、少し自信がついてきたのかなみたいなのはあったんですけどね。まだ途中ですけど。

 

杉田
杉田

そんなプロセスの中で、自分なりにやってきたことって、どんなことがありましたか?

 

クライアントさん
Tさん

なんかほら、田舎だから色々あるんですよ、商工会があったりとか、人の集まりもあるし。そういうところで、「なんか1つ事業をやれ」とか言われる。
他にも(家業を継いで)社長になる人間なんで、同じ業界の社長の集まりがあって、そういう中で、委員長やれとか、いろんなのがふってくるんですよ(笑)

 

杉田
杉田

「上に立つ立場をやらされる」っていう、「成長が止まっている人」が1番苦手なこと(笑)

 

クライアントさん
Tさん

本当そうですよ(笑) 逃げたこともあったんだけど、逃げてもまた同じ話が来てみたいな(笑) それでも結局やらなきゃいけなくて。
「渋々やる」っていうことを、本当に繰り返しているだけでした。

 

杉田
杉田

人の上に立つことを経験して、どんなふうに感じましたか?

 

クライアントさん
Tさん

最近すごく感じるのは。従業員との関わりとかでも、結局、頭の中で、他人に恐怖とか、怒りを勝手に妄想してビビってできないっていうのが、僕のパターンだった気がするんですよね。

 

杉田
杉田

なるほど

 

クライアントさん
Tさん

でも世の中はそんなに捨てたもんではなく、意外とみんな優しい。それもやっぱり仕事に行き続けないとみんなに認めてもらえないし。

 

杉田
杉田

そうですね

 

クライアントさん
Tさん

人の上に立つって、たとえば会のやり取りでも、ちゃんと準備をして開催すればビビらなくてもいいことがわかってきたり、そういうことをやっていくうちに、自分が思ってるような、怖い感じの妄想はないのかなってだんだん思えて。
なにかをやった時の達成感みたいなものが徐々に徐々に広がっていったっていう感じかな。

 

杉田
杉田

そこまでやれたのはスゴイですよ

 

クライアントさん
Tさん

いやいや、でも本当にキッカケは、まさしく杉田さんの話だったなっていうのは本当にあって。あと今日見てたんですけど、たぶん3回セラピー受けてて。

 

杉田
杉田

はい、受けられてますね

 

クライアントさん
Tさん

後半2回は、はっきり言って杉田さんも、もうお前は頑張る時期だっていうような感じだったから、初回みたいな聴き方ではなかったんだけど(笑)

 

杉田
杉田

はい、はい(笑)

 

クライアントさん
Tさん

それを受けた後は、「何だよ!」って正直思ってたんですけど(笑)、ただ今になって思うと、やっぱそれもすごく必要な通過儀礼だったなって思いますね。頑張れって言ってたんだなって。それはセラピーでどうこうできる問題じゃないみたいな。

 

杉田
杉田

はい、はい

 

クライアントさん
Tさん

なんか、自分でやるしかないことってあるんですよね。やっぱりセラピストが何でもやってくれるわけじゃないし。

 

杉田
杉田

そうなんです。こちらはもうその人を信じて見守るしかない

 

クライアントさん
Tさん

そう、当たり前だけど、杉田さんが僕と代わってやってくれるわけじゃないんで。

 

杉田
杉田

そう、「成長が止まっている人」って、だいたい「私をなんとかしてください」、「楽してうまくいく方法教えてください」って感じで来られますから(笑)

 

クライアントさん
Tさん

もう、まったくもってそうですよ(笑)

 

杉田
杉田

でもそれはできないんだっていうことを、体で理解していくってことが大切なんです

クライアントさん
Tさん

そうですね。

 

杉田
杉田

でもホント、あの後、Tさん、本当によく頑張られたと思いますよ

 

クライアントさん
Tさん

いやいや、まだまだですけど。でも「ツラいと思うけど続けるしかない」っていう、もう本当これしかないんじゃないかなって。

 

杉田
杉田

いやいや、素晴らしいです。それでは最後に、今の自分から見て、過去の自分にメッセージを送れるとしたら、なんて伝えたいですか?

 

クライアントさん
Tさん

もうあれですね、「毎朝起きて仕事に行け」って(笑)

 

杉田
杉田

なるほど(笑)

 

クライアントさん
Tさん

あとは、自分の場合、落ちてる時も良くないと思うんだけど。上がってる時もあんまり良くないなと思ってて。なるべくこうフラットな状態っていうのを保てるようにしたいと思っていて。

 

杉田
杉田

それはどういう理由でしょう?

 

クライアントさん
Tさん

昔は、「上がってなきゃダメ」って思っていて、そうすると、「そこが自分」って感じがしちゃうから、そうじゃなきゃダメだって思っちゃう。それだとツラくなるじゃないですか。
だけど、「いろんな自分があっていいよ」っていう意味で、「フラットなところを意識した方がいいんじゃない」って言いたいかもしれないですね。

 

 

【インタビュー後記】

このTさん「成長が止まっている人」が、かなり強めな方だったんですよね。
(この解説は、この先の別記事に書きます)

そんなTさんが、こんなこと言うまでになるとは・・・(ジーン)。

Tさん、本当に頑張られたんだなぁ。

あ、このブログでも同じみの、「成長が止まっている人」っていう悩みは、セラピーが終わるとすぐに大人になってわけではなく、そこからが成長がスタートするんです。

なので、他の悩みと違って、いつまでも「頑張らなくていいよ」っていう悩みではないんですよね。

(その辺の詳しい話をコチラからどうぞ)

弱がり
ガンバルことが できるあなたも あまりできないあなたも こんにちは。 持ち帰りの寿司をたくさん運びながら雨に濡れ杉田です。 1週間お疲れさまでした! こういうメンタルを扱ったブログを読...

 

で、この「成長が止まっている人」のセラピーですが、1回でかなり軽減をする方もいらっしゃいますけど、やはり何度か回数が必要な方のほうが多いです。

でも他の悩みに比べて時間はかかりますが、良くならない悩みではないんですよね。

ただ、成長するプロセスは大変なものだから、クライアントさん、心理カウンセラー・セラピストに対して、

「お前がなんとかしてくれ!」
「私を変えてくれ!」

みたいな感じになりがちなんですよ(笑)。

でも、そこを他人になんとかしてもらおうとしているうちは、「成長が止まっている人」から抜け出せないんですね。

「自分を変えることができるのは、自分だけ」ですから。

なので、心理カウンセラー・セラピストはグッとこらえて、その方の成長を信じて見守ります。

クライアントさんが、起きていることを、「自分ごと」として受け止めて、
ダメな自分も受け止めて、

「怖くても自分がやるしかない」
「大変でも一歩一歩行くしかない」

そんなふうに、「自分で自分を救う」ということが身にしみてわかった時、ジリジリと変化は起きます。

(そんなことをお話した過去記事はコチラからどうぞ)

変化が早い人、遅い人
心理カウンセリング・セラピーを受けたことが、 あるあなたも ないあなたも こんにちは。 マックのエッグチーズバーガーに卵の殻がガッツリ入っていて思わぬカルシウム補給になり杉田です。 1週間お疲れさまでした! ...

 

それでは最後に、今回のインタビューさせていただいたTさんからメッセージをお伝えして、今回のインタビュー終わりにしたいと思います。

 

インタビューの時にはお伝えしませんでしたが、
そもそもなぜ今回の話を受けたかというと、

自分のような「弱がり」さんも、頑張れば人並にはなれるんだぞ!

ってことを知って頂きたかったからです。

もちろん、知って頂きたい人たちとは、
同じような境遇にいる人であります。

何かしら誰かしらの「踏ん張る」一助になれば幸いです。本当に。

 

Tさん、今回はインタビューを受けてくださり、本当にありがとうございました!

引き続き、大人への道、応援しています!

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

【追伸】
もしこの「クライアントさんインタビュー」にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、詳細はコチラをご覧くださいねー!

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