私はずっと私だった

杉田隆史のこと

6月6日に杉田がトークショウをしたことを

ご存知のあなたも
ご存知ないあなたも

こんにちは。

マヨネーズが倒れたせいで長時間冷蔵庫が開き杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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えーと、先週末に開催した、竹内秀一さんをお招きしてのトークショウ

「人生は祭りだ。共に生きよう!」

お蔭さまで無事終了しました!

いやぁ、ホント楽しかったなぁ。
あれだけ人数がいて、懇親会、全員参加とは。(笑)

で、そのトークショウにですね、私が昔、オーストラリアで働いていた時の同僚だったAさんが、こっそり参加してくださったんですよ。

あ、このAさんと私は、私がその仕事を辞めて以来、ずっと音信不通だったんですけど、どうやらAさん、偶然、私のブログを発見してしまったようで、今回が15年ぶりの再会になったんです。

で、トークショウの中で、Aさんに、「昔の杉田 隆史はどうでしたか?」みたいな感じで竹内さんからサプライズ・インタビューをさせていただいたんですね。

そしたら翌日になって、Aさん、こんな投稿をフェイスブックにあげてくださったんです。

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

 

昨日、杉田隆史さんと竹内秀一さんによるトークショウに参加させていただきました。

突然のインタビューでドギマギしましたが、過去の隆史さんについてお話しする機会をいただけたことに偶然ではない何かを感じています。

下の記事は今年の1月4日に現在の隆史さんを知ったその時の衝撃を書いたものです。

2015年1月4日

今日も図書館のソファーで本も開かずにずっと杉田隆史さんのブログに読みふけっていた。
心理セラピストとしての隆史さんの活躍を知ったのは3日前の元日だった。

衝撃のあまり、元日は翌朝5時過ぎまで彼の記事を読んでいた。
あの時のままである。
あの杉田隆史さんのあの口調、あのギャグセンス、あの哲学。

彼はオーストラリアでツアーガイドをやっていた時の先輩であり,ワインの楽しさを教えてくれた人だ。
ワインのラベルひとつに1時間は笑いを交えて聞かせるガイディング技術には衝撃を受けた。
実に面白いツアーガイドだった。
ガイディングの全てが面白かった。
腹を抱えて笑えるガイドはこの人以外に出会ったことがない。

彼のガイディングには必ず彼にしか表現できないユーモアが混ざっていた。
内容だけでなく、口調とリズム、そして表情すべてが杉田隆史にしかできない技であった。
道々に見える案内すべき観光ポイント一つ一つの説明のたびに、日々の思考を実にうまく整理し、落としどころを考えることを楽しみながら話を作り上げる。

あの朴訥を絵にかいたようなキャラクターを存分に生かし、自虐的なユーモアを駆使し、顧客の好感をつかむのである。
下手なユーモアは時に不真面目さを露呈する危うさがあるが、彼のユーモアにはそれが微塵もない。
むしろ顧客への誠実さと努力の表れであった。

また同時に、過度の心配性、つまりネガティブだったこともよく覚えている。
「予約の確認は出来ているか、忘れていることはないか、この後のお客さんの行動で困ることはないか・・・」
過剰と言えるほど仕事の時はいつも何かを心配していた。
いつも穏やかで、面白い先輩が、ガイディングを離れた瞬間から怖い顔をしていたことを今でも思い出す。

つまり、彼は顧客に200%の満足を与えるために全力を注ぐ緻密な仕事師であった。
全てが心底顧客を喜ばせるため。
一つ一つのガイディングに工夫があり,そして哲学があった。
自分が客だとしたら・・・と考えるとその満足度は想像に難くない。
この人に当たった客はオーストラリアへの旅行代金の倍以上の価値を持ち帰ったことだろう。

私が20代のほとんどの時間をこの仕事に費やしたのはこの人にトレーニングしてもらったことが大きな要因だった。
ブログの中でクライアントさんの感想にも書かれていたが、「この人は天才だ」とそのころから感じていたし、周囲の人々もきっとそう思っていたにちがいない。
私の中ではその後もずっと忘れられない人だった。

彼はオーストラリアを発つ時にフェアウェルパーティーでこう言った。
「私はこれから皆さんには一切連絡をしないと思います。
どうか探さないでください。」と。
明るく人を笑わせる反面、どこかに常に暗い影を落としていた。
後輩の前で不満を言うことはしない人だったが、いろいろなことを感じていたのだろう。
その言葉がとても寂しかった。
しかし、それが隆史さんらしさでもあった。

その後、映画に関する仕事をしているということをオーストラリア時代の知人から聞いてはいたが、それ以上は誰も何も知らなかった。

彼が辞めた後、私は数少ないツアーガイドとして彼よりも長い期間その仕事をつづけた。
しかし当然、彼のように面白いツアーガイドにはなれなかった。
一時期同じようになれるよう努力もしたが、努力していること自体が違うとすぐにわかった。
部分的に実践(まね)できたのは彼のネガティブ(心配性の部分)くらいだろうか。
顧客に満足してもらうために自分にとっての「頑張る」だけはできたかもしれないが、その成果など彼の足元にも及ばない。

そう考えると、私は実に素晴らしい先輩に恵まれた。
彼だけでなく、彼を取り巻く他のガイド陣も実に素晴らしいツアーガイドだった。
私は後輩として美味しい思いをさせてもらった癖に、自分の後輩にはくだらないことしか残せてなくて今更恥ずかしくなる。
「天才」を前にすると自分が実に小さく思える。

あれから15年以上経つだろうか。
そんな杉田隆史氏はいつの間にか人気の心理セラピストになっていた。
1時間11000円という料金を見たときは驚いたが、ブログを読めば読むほどその費用がいかにクライアントを満足させるものであるかがわかる。
本人が感じているとおり、まさしく「天職」だと思う。
彼以外にこの心理セラピストという仕事でクライアントに充分な満足を与えられる人物はなかなかいないだろう。
胡散臭いセラピストやカウンセラー、占星術師など数多くいる。
しかし、彼の仕事に対する信念は本物である。
例え話に長け、面白く、的確な話術を間違いなくクライアントのために100%磨き上げる人である。

彼の過去の仕事ぶりを間近で見せつけられた私はここに本物の心理セラピストが誕生したと確信している。
長年の間、埋もれていた彼の才能だが、やはり世の中が彼を求めていたのだ。

世の中が彼を埋もれさせなかったことに歓喜して私の一年は始まった。

 

この投稿を読んだ時、身体が熱くなり、ただ涙が流れました。

それを言葉にするなら、

このAさんへの深い感謝の気持ちと、

「そんなこと思ってくれてたのか!全然知らなかったよ!」という驚きと、

「私のことを見てくれていた人がいたんだ!」という報われた気持ちと、

「彼はこんなこと日記に書いているか!スゲー文章うまいじゃないか!」という彼に対する敬意と、

「うわー、オレ、お世話になった人に失礼なこと言ってるなぁ。 当時のみなさん、ごめんなさーい!」というお詫びしたい気持ちと、

私のほうが年上なのに、「彼のほうが、最初から全然オトナじゃないか!」という、こちらが見守ってもらってるような気恥ずかしさと、

自分が思わぬところで人に影響を与えていることへの驚きと、

「そういえば竹内さんや私のことを評価してくださる方々からも、彼が言っていることと同じような言葉もらってきたなぁ」という不思議な気持ちと、

「あはは、今でも本当はクライアントさんの前以外では、結構怖い顔して働いていること多いよ (笑)」という苦笑いしたい気持ちと、

「自分は昔から全然変わってないんだな。うまくいかない時期も長かったし、環境もいろいろ変化したけど、自分はずっと同じことしてたんだな。私はずっと私だったんだな・・・」

という気持ちが入り混じって、感無量というか、

突然、死角になっていた自分の人生の輪郭が見えて、それが承認されたような感じでしょうか。

あ、でもAさんは持ち上げてくださっていますけど、私は全然天才じゃないし、うまくいかないセラピーもあるし、

今でも社会不適合者だと思うし、できないこともたくさんある人間なんですけど、

「目の前の人をハッピーにする」
「伝える」
「オーガナイズ」
「ウケを狙う」

みたいなことに関しては、ガンバルというより、「なんだかやっちゃう」んですよね。
衝動というか、クレイジーになれるというか。

私は昔も今も、ただそれをやっているだけだと思います。

それが人から見れば、「全力」とかに映るのかな。

 

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いやいや、それにしても今回の記事は、完全な自己満足記事になってしまいましたね。(笑)

あ、私、昔、自分が悩んでいた時、

「私は幸せです!」
「こんな良いことありました!ありがとうございます!」

みたいなことばかりを書いている心理カウンセラー&セラピストのブログを読むと、

「チッ!お前が幸せだなんて話を聞いても、こっちはちっとも元気出ねーよ!」

とか思ってたんですよ。(笑)

なので、私は心理セラピストとしてブログを書く時は、そういうこと書かずに、むしろ、みなさんに、

「杉田さんて、しょうがない人だなぁ」

って思ってもらえるようにしたかったんです。
(あ、それが冒頭の「○○杉田」の部分なんですが 笑)

だって、人からそういう自虐的な話を聞くほうが、ちょっと元気出たりしません?(笑)

あ、でも、このAさんの投稿は、あまりにもウレシかったので、今回は私の禁を破って、自己満足記事を掲載しちゃいます。

さ、今日から1週間くらい、思う存分

しちゃおっかなー。(笑)

 

追伸
A君、本当にサンクス、マイ!
今度一緒にオーストラリアワイン、グビグビ飲もうぜ!

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

 

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