「自分の考えていることがわからない」という悩み

個人セッション(心理セラピー)体験者の声

「自分の考えていることがわからない」

と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

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杉田隆史様

こんにちは。
△月△日の△時からのセラピーをしていただきました○○です。

当日は、時間より少し早くお伺いしてしまい申し訳ありませんでした。

セラピーのお礼と、セラピーを受けてからあったこと、
感じたことなどをお伝えしたくてメールをしました。

セラピーを始めていただく前までは、
3時間で何か変化が起こるのだろうか、とか、
とりあえず悩みはあるけども、
これが本当に自分の悩みなのか、
もしかしたら何が悩みなのか全然分からないまま
3時間が過ぎてしまうんじゃないかと思っている所もありました。

実際、話をさせていただいていた時も、
思った事はまとまっていなくても良いから
とりあえず口に出そうと思いましたが、
口に出せば出すほど自分の悩みが何なのか分からなくなって、
ワークが終わるまで時計を見る事は無かったのですが、
悩みに行き着くまで、これで3時間が過ぎてしまうのではないか、
と焦りを感じていたりしました。

でも今思うと、それってもしかして成長が止まっていた自分が、
そこに気づくなーっ、気付きたくないんだーって
無意識に訴えていたのかもしれません。

帰宅したその日に、成長が止まっている人の記事を改めて読んでみました。

成長が止まっている人の3つの特徴がありましたが、
読んで真っ先に思った事が、
あ、私3つ全部当てはまってるじゃん、という事でした。
特に強いなと思ったのが、

自分には出来ないと思ってしまう。
考えると混乱してしまったり真っ白になってしまう。
考えるばかりで結論を出せない。
失敗を極度に恐れる。

の4つでした。

以前にもこの記事は読んでいました。
その時、あ、私もしかしてこれかも…とは思ったのですが、
でも親がなんでもかんでも自分の世話をしてたわけでもないし、
なんでもかんでも親の言うとおりにしなきゃいけないってわけでもなかったし、
ちょっと違うかなと思ってあまり考えませんでした。

それって、成長が止まっていた自分が
無意識に気付きたくないって思って
それ以上考えさせないようにしていたんじゃないかって思うんです。

気づいてしまったら、今後自分が成長していくのか、
それとも成長を止めたままでいるのかを選択しなければなりません。

成長が止まっている自分に気づかなければ
その選択自体をしなくて良いわけで。

でも、セラピーを受ける2ヶ月程前にセラピーの申し込みをして
実際に杉田さんに会いに行ったという事は、
私の中に、成長が止まっていてそこに気付きたくない自分の他に、
成長をして行きたい自分もいた事を表すんだろうなって思うんです。

セラピーの始めの段階で、
ここに来る事を決めたきっかけって何かありましたか?
と杉田さんが仰った時に、特に無かった気がします、
と答えたのですが帰宅してからすぐの週末に、
セラピーを申し込んだ日の1週間後に、
杉田さんがブログでオススメされている本の1つの
「△△!」のプログラムを体験するワークショップを
受けた事を思い出しました。

セラピーを申し込んだ方が後なのですが、
ワークショップの存在を知って参加を決めたのは
セラピーを申し込むより1ヶ月以上前だったなと思い、
この辺りから成長して行きたい自分の訴えが
少しずつ強くなっていったのかも、と思っています。

セラピーをしていただいて、
その後駅に向かう道を歩いていた時に思ったのは、
随分長いこと成長を止めていたんだなぁということでした。
長かったなぁって。

そして成長を止める決断をした要因が、
母を寂しくさせないように、
悲しませないようにしようとしていたことだったのだと気づいて、
ああ、そうだったんだ、って口にしていました。

私を含めて、兄弟は皆父に近寄りませんでした。
私たち子供のことで何かがあると
父はすぐ母に怒鳴るようにして
自身の不安や苛立ちをぶつけていました
(父の思い通りにならない時も不機嫌な顔をして怒鳴っていましたが)。
だからきっと、幼い頃の私は、
私のことでお母さんを悲しませないようにしなきゃ、
と思ったのだと思います。

今思うと、止まっていた成長を動かすきっかけというか、
チャンスは幾つかあったのかも知れません。

でもどの場合でも、それを活かすことは出来なかったのは、
ワークの中でも口にした、
お母さんが悲しむから私は成長しません、
というその固い決断があったからなんだろうなと思います
(最も、当時はその決断があったことすらわからなかったのですが)。

帰宅した翌日は、まだなんだかふわぁっとした感覚がありました。
大人になるという宣言をワークでしたことで
ストンと腑に落ちたものがあると同時に、
さてこれからどうしていけば良いだろう、どうしていこう、
自信がなくてもやっていいけど、やっぱり不安だなと、
いろんなものが混ざり合って少し泣きました。

その後の3日間は、それぞれ別の場所へ行って
人と会って過ごしていました。

1日目は知り合いのイベントカフェのオーナーさんに会いに行って
午後から夜までそこにいたのですが
(□□のワークショップを行ったのがそのお店なんですが)、

帰る時間が迫ってきた頃に、
今までイベント時にお店を手伝ってくれた方が
今後来られなくなるということで、
来れる時で良いので手伝ってもらえないか、というお話をされて、
その後に□□のワークショップを受けてから何かあった?
と聞かれたので、セラピーを受けてきたという話をしたんです。

特にその話をしようと思っていたわけでは無かったのですが、
話の流れに乗って、セラピールームにいた間のこと、
その後感じたことを話していたのですが、
不思議なことに話をしている時に少し涙ぐんだり、
声が上擦ることはあったのですが
ボロボロと泣きながら話すことはありませんでした。

その翌日は、出産した友人宅に別の友人と2人で訪ね、
しばらく3人で話してました。

セラピーを受けてきたことを話そうかな、
と思ったのですが話さなきゃと思う必要もないし、
自然と話そうと思ったら話せば良いか、
と思ってましたが、しばらくしてたら話していましたw

前日にオーナーさんに話したのとほぼ同じように話し
(プラス、カフェを手伝ってもらえないかと言われた話などもしつつ)、
そこでも少し涙ぐんだり声が上擦ることはあっても
ボロボロとは泣きませんでした。

どうしたんだろう、きっとセラピーをしてもらったことが
影響しているんだろうな、
でも泣かないようにする(それを扱う)ワークを
したわけではないと思うんだけど…あれ、何でだ?と。
でも、今このメールを打ちながら、その変化が嬉しいと感じています。

話をする途中で泣いてしまうという事を最初に言っていましたが、
ワークをしていただいたあとに、泣くことが問題なんじゃなくて、
結果的に泣かなくなればそれでいいんだろうなって
思いますと話しましたが、
帰宅して1週間も経たない内にボロボロ泣く→涙ぐむになってきていて、
こんな早くに変化が訪れるものなのか…!
杉田さんのセラピーを受けて生活が変化する人たちって、
こういう感情になるのかな、杉田さん、すごいなあって。

でも今感じる一番の変化は、
成長が止まっていた自分が確かにいたこと、
その自分が、成長していこうとする自分と向き合って、
私として大人になっていく道を歩くことを決めることが
出来たことだと思っています
(杉田さんが仰っていたように、大人になると決めたからと言って
すぐなれるわけではないのですが)。

3日目は、趣味の集まりで多くの人たちに会って、
前2日のようにセラピーの話をすることはなかったのですが、
そこではその人達と一緒でないと味わえない、
楽しい時間を共有していました。

その3日間が過ぎた翌朝に、
ああ、この3日間は会いたい人たちのところに行って、
それぞれの場所で好きな人たちと過ごせて、
幸せだなぁって思ったんです。
やりたいこと、やれてるなぁって。

でも、どこか違和感も感じました。
きっとそれは、私がまだ殻の外へ出て行っていないからだろうなと思います。

杉田さんが、成長が止まっている人の悩みを持つ人たちの辛いところは、
一時的に辛いところへ向かわなくてはならない、
そこを経ることで元気になれると仰っていたのは、
これなんだろうなと。

今の私は殻を破るどころか、
まだ殻の内側の膜すら破れていないんだろうなと思います。

殻を破ることでやってくる責任を背負い、
振り返った時に、成長出来たなって思えるまでにかかる時間が
どれ程のものかはまだわかりませんが、
ようやく目を開けて、
膜やその先にある殻に向けることは出来たなと思っています。
スタートラインに立ったんだと。

そのために力を貸していただき、
本当にありがとうございました。
杉田さんのセラピーを受けなければ、
きっとまだ成長が止まっている自分に気づかなかったと思います。

もしかしたら今後もまたメールをさせていただいたり、
力を貸していただくことがあるかも知れませんが、
その時はよろしくお願いします。

△△でワークショップを開催されることがありましたら、
ぜひ参加させて下さい。

最後に、まとまりがない上にすごく長くなってしまったこのメールを
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。

 

「成長が止まっている人」のつらさは、まず、自分が何に悩んでいるか自分でわからないこと。

そして、何に悩んでいるかわかったとしても、自分がその悩みを解決するための行動できないこと。

なので、そういうクライアントさんの状態を、こんなふうに伝えることがあります。

「戦場から逃げることから逃げる」

戦場にいれば、つらいし、大変なのは決まっているのに、戦場から逃げようとせずに、そこに留まって、「つらい、つらい」と言っている。

「さぁ、どうしたいですか?」と。

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