正論は人を動かさない、共感は人を動かす

人間関係がうまくいかない

正論を

つい言っちゃうあなたも
あまり言わないあなたも

こんにちは。

冷凍枝豆に「むいてある枝豆」があるのを知って「早く言ってよー」と思い杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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えーと、私が昔、会社で働いていたころの話なんですけど、

いっしょに働いていた人で、いい意味で正義感が強いというか、悪い意味で、ガマンできない人がいまして、仮にその人を「Aさん」としましょうか。

そのAさん、

「あの人は仕事ができないから何とかして欲しい」とか、
「私情をはさんだ人事はおかしい」とか
「あの場所は人が転びそうで危険だから、すぐに直してしてください」とか、

問題に気がつくと、いつもすぐに上司というか、トップの人にまで話しに行くんですよ。

で、Aさんの言い分を聴いてみると、ホント全部正しいんですよね。いつも正論言ってる。

ところがAさん、正しいことを言ってるにもかかわらず、Aさんの言い分は通らないばかりか、

Aさんのまわりはかえって状況が悪くなって、いつもトラブルが絶えないんです。

で、しまいにはAさん、会社にいずらくなったのか、辞めてしまったんですよ。

私がそんなAさんの姿を見て思ったのは、こんなことでした。

「正論は人を動かさない」

おそらくAさんの人生は、ずっと「私は正しいこと言っているのに、周りがいけないんだ」と憤ることの連続だったのではないだろうかと・・・。

 

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で、このAさんの話からなにをお伝えしたいのかというと、

「正論は人を動かさない、共感は人を動かす」

ってことなんです。今回のブログのタイトル。

正論って、自分が相手より少しでも正しいと思うと、ついつい言ってしまいがちだし、それが相手に聞き入れられないと、

「私は正しいこと言っているのに、あの人がいけないんだ!」

みたいな結論になりがちですよね。

でも最終的に、正論って正しいけど、言えばいうほど「人を動かさない」って面もあると思うんです。

あ、ほら、友人同士でも、こんな会話ってありません?

 

クライアントさん
Bさん

最近、あれこれ考えちゃって、前に進めないんだよね(落ち込んだ様子で)

クライアントさん
Cさん

そんなに考えてないで、何か1つやっちゃえばいいじゃん!

こんな風に言われると、Bさん、あまりに図星過ぎてグゥの根もでないというか、逆にヤル気が起きないですよね(笑)。悩んでる時って、「わかっちゃいるけどやめられない」時だから。

そういえば昔観たドラマの中で、

「弱っている時ほど、正論言われるとツライんだよねぇ」

なんてセリフがあったなぁ。

じゃあ、こんな時Bさんに、どんな風に声をかければいいのかというと、

 

クライアントさん
Bさん

最近、あれこれ考えちゃって、前に進めないんだよね(落ち込んだ様子で)

クライアントさん
Cさん

あー、そういう時もあるよね

と、やっぱり「共感」なんですよ。

人は共感してもらえると、心が軽くなって、ちょっとだけ前に進めるようになるんですね。

でもそんな風に、「共感」て大切だとわかっていながら、ついつい私たちって、共感を忘れて、「自分本位な前向きメッセージ」とか言いがちじゃないですか。

たとえば、若くてキレイな女性がいて、「フラれちゃった・・・」なんて、ションボリしていたとします。

そんな時って、つい励まそうと思って、

「〇〇さん若いしキレイだから大丈夫だって。〇〇さんのことスキだっていう男なんか、世の中いっぱいるよ!」

なんて言っちゃいませんか?

これって一見、相手の良い所を伝えたりして、相手を励ましているように見えるんですけど、

実はその女性の立場から見れば、落ち込んでいる気持ちに「共感」されていないんですよね。

たぶんその女性は、「そうだよね、ありがとう」なんて言いながらも、どこか理解されない寂しさを感じると思うんです。

こんな時は、「あー、そういう時って、つらいよね」なんて、まずその女性の気持ちを代弁してあげるのがいいかなと思うんですね。

 

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で、今回お伝えしたいことなんですけど、

「正論」て、「正しい」から、スキがないというか、つい「私のどこが悪いの?わからないあなたが悪いんでしょ?」みたいな感じになりがちですけど、

自分が人を動かしたい時や、状況を変えたい時って、冒頭のAさんのように、ただ「正しいこと言ってればいい」ってもんじゃないわけですよ。

ということで最後に、

「ナースだからできる5分間カウンセリング
―看護現場で役立つ心理的ケアの理論と実際」

という本に載っていた、「正論 vs 共感」の例をご紹介したいと思います。

「共感」がいかに人を動かすか、いかにパワフルかがわかると思います。

 

■ 設定

病院で大きな手術をした患者さんが、今後は大好きなタバコを吸うのを禁じられてしまいました。

患者さん自身は、自分がタバコを止められるか心配に思っています。

そんな患者さんが、こっそりタバコを吸っているのを看護士さんが見つけてしまいまました。

そんな時、あなたが看護士さんだったら、どんな言葉をかけますか?

以下はそんな例です。

クライアントさん
看護師A

タバコ吸っちゃダメじゃないですか!!!(怒りながら)

クライアントさん
看護師B

あ、今日何本目ですか? こんな所で吸っていたら目にとまりますよ(ニヤリとしながら)

 

本には、看護士Aさん、看護士Bさん、それぞれのその後の患者さんとのやり取りが紹介されてるんですけど、

もちろんこの看護士Bさんは、喫煙を肯定しているわけでありません。

ただこんな看護士Bさんの「相手に共感した後に続く言葉」が、重みを持ってくるんですよね。

患者さん、共感されると、聞く耳を持つじゃないですか。

もしあなたが、

「自分が正しいと思うことを伝えたい!」
「自分が言いたいことを言いたい!」
「自分の感情を解消したい!」

とかであれば、正論言っていればいいわけですけど、本当に人を動かしたい時は、正論ではうまくいかないことも多いんですよ。

やっぱり「共感」なんだよなぁ。

 

 

さ、どうでしょう、あなたは人に共感していますか?

ただ正論だけを伝えていませんか?

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

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