心理セラピーを受ける前に楽になる人がいる理由

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「元気をもらった!」という言葉を、

よく言ってしまうあなたも
あまり言わないあなたも

こんにちは。

炊飯中に炊飯器のフタが開いてしまいワイルドな味の米を食べ杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

あ、オリンピックとか、映画とかドラマとか観たり、何か感動的な話を聞くと、

「元気をもらった!私もガンバる!」

って言う人、いるじゃないですか?
でもただそう言うだけで、実は何もしていない人って、結構いらっしゃいません?(笑)

ではどうすれば、「もらった元気」を消さずに、「ガンバリ」にかえるかというと・・・

あ、そのお話をする前に、ちょっと別の話をしたいと思うんですけど(笑)、

私、個人セッション(心理セラピー)をしていて、ちょっと面白いなと思うことがあって、クライアントさんにお会いすると、開口一番、

「セラピーに申し込んだ時は、ドン底だったんですけど、申し込んでから今までの間に、大分元気になってしまいました」

なんて言われることが多いんですよ。

なんか不思議でしょ?セラピーを受ける前に元気になってしまうなんて。

これって、何も私だけの特別な経験じゃなくて、心理セラピストだったら、同じようなこと、何度も経験されていると思うんですよね。

もちろんクライアントさんが元気になるのは、セラピーに申し込んだ時点で、「精神的に落ち着いたから」というのはあるとは思うんですけど、それ以外の理由の方が大きいと思うんですよ。

 

あ、これ、私がセラピーを習った先生の話なんですけど、男性に不信感のある女性が、

「カウンセラーは男性ではなく女性にしてください」

と言ってきた時、先生は「他を当たってください」と断ってしまったんですって。

その先生いわく、その女性は、「まだ機が熟していない」んだと。だからそのタイミングでセラピーをしても、あまり良い結果が期待できないんだと。

その話を聞いた時、最初は私も、「先生冷たいな!」とか思ったんですけど、セラピーの経験を積んだ今は、先生がそう言われたことの意味が良くわかるんです。

心理セラピーとか、カウンセリングとかって、「ただ行けば、後はなんとかしてもらえる」のような受け身のモノではないんですね。

それよりもまず、クライアントさんご自身が、「良くなりたい!」という意欲がないと、セラピーが成立しないんです。

なので、時々、セラピーの事前の問い合わせに、

「私、コレコレこういう状況なんですけど、セラピーを受けた方がいいですか?」
「誰々がセラピーを受けろと言っているんですけど・・・」

のような、お話をいただくことがあるんですけど、そんな時は、

「セラピーを受けた方がいいかは私が決められません。決められるのは、あなたです」

とお答えしています。

これ、ちょっと厳しく聞こえてしまうかもしれないのですが、こんな風に「人に決めてもらおう」としている段階では、まだ「機が熟していない」んですよね。

なので、そんなタイミングで、わざわざお金払ってセラピーを受けるなんて、もったいないと思うんですよ。

やっぱり適切な状態にあるクライアントさんがセラピーを受けてこそ効果が期待できるわけですから、私はそういった「機が熟した」クライアントさんを選ぶ義務があると思っているんですね。

そう考えると、実際にセラピーに申し込んできた方って、実は「すごいハードルを越えて来た方」ってことになるんですよ。

ご自分ではそのことを気付いていないことが多いんですけど。

なので、実際、クライアントさんとお会いして、お話を聴かせていただいても、大抵はそのクライアントさんの中に、「明日への種」があるのを見てしまうんです。

普通に「この方は、この先、元気になっていくんだろうな」って思う要素をたくさん発見できるので、私はそのお手伝いすればいいだけなんですよ。

だから、

「セラピーに申し込んでから、セラピストに会う前までに元気になってしまう」

というのは、ある意味自然なことで、

「申し込み」という何気ない行為は、実は自分の心の中にしかない、「良くなりたい!」という「想い」を外側に、目に見える「形」(行動)にして、表現していると思うんですね。

つまり、もうその時点で、ご自分でも知らず知らずのうちに、「1歩前に踏み出してしちゃっている」んですよ。

「セラピーは受ける前からはじまっている」というか、クライアントさんが自分で自分のことを選択する力を持つ時、それが癒しや自己成長につながるですね。

だからセラピストに会う前に、「元気になっちゃいました」っていうのは、全然不思議なことじゃないんですよ。

もうスタート切っちゃっている方が来られるわけだから。

 

で、ここでようやく、冒頭の「元気をもらった!」の話に戻るんですけど、

どうすれば、「もらった元気」を消さずに、「ガンバリ」にかえるかというと、これもセラピーにおける「申し込み」と同じで、

心の中にある「ガンバル!」という思いを
「なるべく早く」
「なるべく小さな行動にして」
その「思い」を表現するのがイイんですって。

例えば、家で映画を観て、「元気をもらった!私も運動がんばる!」なんて「想い」が湧き上がったら、

例えば、映画を観終わったら、「すぐに」、

地図を見てウォーキングするコースを考えてもいいし、
家を出て、散歩しながらコースを下見してもいいし、
いや、ジョギングのサイトを見るだけでもいいし。

でも大抵の人はここで、「明日から毎日3キロ走る!」とか、

「明日から~」とか、「想い」が湧き上がった時点から、行動を先延ばしし、しかもいきなり「3キロ走る」とか、「大きな行動」をとろうとするから、

結局やらないで終わっちゃうんですよね。(笑)

折角「もらった元気」も、心の中だけに留めて置くだけでは、すぐに消えちゃうんですよ。

「想い」を心の外側に表現した人だけが、こっそりスタートを切れるんだな。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

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