「先のことがどうしたらいいかわからない」という悩み

個人セッション(心理セラピー)体験者の声

「先のことがどうしたらいいかわからない」

と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

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メンタルトラベル 杉田様

こんにちは。
△月△日に個人セッションを受けさせて頂きました○○です。

先日はありがとうございました。
と、同時に掴みどころのないご相談で申し訳ありませんでした。

あれから、再度自分自身と向き合いました。
セッションの内容を思い返したり、杉田さんのブログを読み返したり、普段から色々な相談をしている趣味でお世話になっている先生に話を聞いて頂き、悩みを整理したり、これまで自分が感じてきたひっかかりのようなものを辿ったり…。

その結果、もしかするとこれが悩みの核だったのかもしれないというものに行き着いたので、ご報告させて頂きます。

恐らく、両親と互いに深く自己開示することなく、表面上、当たり障りない付き合いしかしてこなかった違和感が根底にあったのではないかと思います。

セッションでも少し触れましたが、私に対してはいい両親でした。
あまり干渉せず、やりたいことを自由にさせてくれ、一定の信頼を持って接してくれる。
いい両親に育ててもらったとずっと思っていました。

しかし、20歳を過ぎた頃から段々と違和感を持つようになりました。
父、母間(祖父は既に他界してますが、生前は祖父も)に妙なわだかまりのようなものがあり、ほとんど本音を言い合っていないように見受けられたのですが、

そんな関係性の両親が私に対して注いでくれる愛情をいつしか、上辺だけのきれいごとのように感じて、素直に受け入れることができませんでした。

家族の各々が、見つめたくない、触れたくないものから目を背け、フタをして、都合のいい部分しか見ようとしていないのではないか。
表面上だけいい家族を装っている風に感じ、得体のしれない気持ちの悪さ、居心地の悪さを感じていました。

とはいえ、父は父で、幼いころから自分の本心や弱音を口に出すことができずに、ずっと一人で抱えて生きてきた人なんだろうということが、何となく察せられたし、

母は母で、育った環境上、人との諍いを好まず、人に甘えたり、自分の気持ちを伝えたりすることが怖くて、ずっと本心を言えずにいた人なのだろうということが察せられたので、

父、母とも、家族に興味を持っていないわけではないのだということは理解できました。
ただ人と深く係るのが苦手、関わり方が分からないのだろうと思います。

そんな、各々わだかまりを抱えている父、母が唯一拠りどころにしていたのが、一人っ子だった私なのだと思います。
(特に孤立しがちな父は尚更)
私が家族をつなぐ役割を求められているのだろうなと、それを薄々わかってはいたのですが、正直重荷でした。
重たいなぁと思って、気付かないふりをしていました。
同時に、自分は思いやりがない娘だという負い目もありました。

今思えば、結局、私自身も見たくないものから目を背けていただけでした。

これらのことに気付き、一昨日、父と母と話をしました。
決して二人のことを責めたいわけではないと伝えた上で、自分の気持ちはこうだったと、上記のことをとつとつと伝えました。

そしたら、父も母もそれぞれ自分の胸の内を話してくれました。
父は、思っていた以上に、家族への負い目や、不安、寂しさを抱えて、それでも本音を誰にも言えず、ずっと一人で背負ってきたのだということが分かりました。
その苦しさから、怒ったような態度や言動になっていたのだと思います。

母は、幼いころから親の負担になりまいと、ずっと自分の気持ちを封じ込めて、沢山我慢してきたのだと分かりました。
嫌なことがあっても、人を攻撃することなく、穏やかで明るく人に接している母を強くもあり、弱くもある人だと思います。

話をして分かったことは、二人が私のことを思ってくれているのは
やはり、紛れもない事実だということでした。
ちょっと照れくさくて、むずがゆくもあり、けれど満たされるような感覚でした。
また、何より嬉しかったのは、父、母が自身の内面を語ってくれたことです。

私自身がずっと望んでいたのは、親と(人と)深く関わることだったのかなと感じています。

セッションでご相談した際は、ワーホリから帰国した後、社会保険労務士になりたいのかどうか、分からないというようなことをお伝えしましたが、

結局、今の職場を辞めようと決めたのは、職場の人間関係をなんとかしたくて、でもどうにもできなくて、未完了なもやもやを断ち切りたかったのではないかという気がしてきました。

会社の創立当初、皆和気あいあいとして団結力が強かったのが、段々と齟齬が生じ始め、皆が些細なことで足の引っ張り合いをしている状況を寂しく思っていました。
皆、それぞれに有能で個性的でおもしろくて、協力し合えば、色々なことがプラスになりそうなのに、もったいないと、傍で見て思うこともあれば、私自身も渦中にのまれて苦々しさを感じることもありました。

そんな状況をどうにかしたく、総務・労務の立ち位置からあれこれ試行錯誤しては見たものの、やはり一人でどうにかできるものではなく、そもそも、一人でどうこうしようとするのが無理なのですが、自分から周囲の人を巻き込むのが苦手で、一人で悩んでいました。
ここでも、自分にとって都合のいい面だけ見て何とかしようとしていたのだと思います。

その状態から、いつしかやりたいことが、“この会社では無理だけど(無理だから)、社労士になって、いい会社(従業員の連帯感の強い会社)を世の中に増やす手助けがしたい”にすり替わっていたのではないかと思えてきました。

私は自分のことを、頑張らないと価値 がないと思う、また、以前杉田さんもブログに書いていらっしゃった、プレゼント選びなどにおいても、自己表現の一つと捉えて何かしら爪痕を残したがる典型的なDoingタイプだと思っていましたが、これらを踏まえると、Being要素も相当強いようです。笑

人と深い関わりを持ちたいのだということが分かった今、カナダに行ってからの生活、帰国してからの仕事のことなど大して悩むことではないような気になってきました。
自分が何を望んでいるのかという軸さえぶれなければ、大抵のことはどうにかなるような気がしています。

とはいえ、自分の気持ちに気付くのも遅過ぎるし、ま だ気付けていない部分もあるのではないかとも思ったり、また何かのきっかけで、自信喪失して不安定になってしまうとも限らないし…
と、不安感も完全に拭えたわけではありません。
自分の気持ちがより分かるようになるため、フォーカシングを学びたいので、ぜひ今度はワークショップに参加させて頂ければと思います。

もう大丈夫!とは言い切れませんが、今回の気づきを得ただけでも、大きな前進でした。
杉田さんのブログ、著書、セッションが、とても大きなきっかけやヒントとなりました。
本当にありがとうございます。

完全に余談になりますが、杉田さんがウィニペグをご存知だったこと、驚くと同時に嬉しかったです。
マイナー過ぎて、これまで周囲の人にウィニペグに行くと言うと、100%の確率で、「フィニペル?」、「ウィニテル?」などと聞き返され、毎回自分の滑舌の悪さに落ち込んでいました(^_^;)

カナダの都市はどこも魅力的なので、滞在先を完全には決めかねていましたが、今回、やはりウィニペグへの縁を感じずにはいられませんでした。
ウィニペグに決めたいと思います。
冬の最低気温は-40℃にもなる極寒の地のようですが、なかなか味わえない気候を体験しに行くのも楽しみです。

それでは、長文失礼致しました。

 

私は、セラピーをお申込みの段階で、クライアントさんに「悩んでいる内容」をお聴きしません。

というのは、

「先に聴いたこところで、実際にセッションをすると、お聴きした内容と全然違うことに悩んでいることがわかる」

ってことが多いからなんです。(7割の方がそうです)

逆に言えば、その「的が外れた悩み」を、自分の悩みだと勘違いして、グルグルまわってしまっている方も多いんですね。

(そんな例はコチラからどうぞ)

リスクが取れない人

セラピーでは、クライアントさんのお話から悩みを立体的に眺めて、「本当の悩み」を探り当て、そこから気づきを促すようにサポートしていきます。

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