自分のことを
ポジティブだと思うあなたも
ネガティブだと思うあなたも
両方かもと思うあなたも
こんにちは。
死角からアブラゼミに襲撃されて1人盆踊りし杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、今回は、ツイッターネタです。
私、先日、ツイッターでこんなことつぶやいたんですよ。
人が行動する動機は、「快楽を求めるか」、「苦痛から逃れるか」のどちらかしかない。前者が多い人を「ポジティブ」、後者が多い人を「ネガティブ」と人はいう。だから、「ポジティブ」が良くて、「ネガティブ」が悪いということはない。単なる動機の違いであって、どちらもしっかり「行動」している。
— 杉田隆史 - 心理セラピスト(悩んでいない人の悩み相談) (@takashisugita) October 18, 2020
このつぶやき、結構ハッとなった方が多かったようなので、今回の記事でもう少しお話しようと思います。
よく、「ポジティブになりたいんですけど、どうしたらいいですか?」なんてことを聞いてくる人がいるんですけど、
ポジティブ/ネガティブというのは、単なる「行動の動機の違い」だけであって、ポジティブが良くて、ネガティブが悪いってことじゃないんですよ。
だから必ずポジティブを目指さなきゃいけないわけじゃないんですよね。
あ、ぶっちゃけ私、行動の動機って、「ネガティブ」の方が多いと思いますよ。
さすがこのブログ「正しいネガティブのススメ」の作者!(笑)
例えば、服とか靴とか買うのも、「この服が欲しい!」とか、「この靴が欲しい!」という動機で買うのではなく、
「体のサイズが変わって、服が着れなくなったから」とか、「靴が破けたから」とか、そんな理由で買うことがほとんどなんです。(笑)
このブログを書き始めた理由だって、「ブログ書きたーい!」と思って書き始めたのではなく、
「個人でセラピストやっているんだから、ブログくらい書かないと、誰も私のことなんか知ってくれないよな・・・」という動機で書き始めたし、
ブログの内容だって、「こんなブログにしたーい!」と思って書き始めたわけではなく、
「アイドルじゃないんだから、「こんなランチ食べました!」とか、「こんなとこ行きました!」みたいな、身近な人だけが楽しいブログはやめよう」
「わざわざブログに書いて公表するということは、他の人が読むということだから、自分が自分に言い聞かせているような、「気づきの覚書き」みたいなブログはやめよう」
そんなこと思って書き始めたんですよ。
ほら、行動の動機が、ほとんど「~したくない」という、「苦痛から逃れる」という動機でしょ?(笑)
でも「ブログ書きたーい!」と思って書き始める、「快楽を求める」ために書いている人も、
私みたいに「苦痛から逃れるため」にブログを書いている人も、
どちらも「ブログを書いている」という「行動」においては、同じなんですよね。
でも私にとってブログを書くことが、「苦痛から逃れるため」だとしても、それは単なる苦痛なのではなくて、
例えば、みなさんから「ブログ、面白いです!」と言っていただけるのも、ラジオに出演できたのも、今度の出版ができるもの、
そういうウレシーことは、全部このブログを書いたからなんですよね。
だから私、ポジティブになりたいなんて全然思わないんですよ。(笑)
だって、ちゃんと行動しているし、ウレシーことあるも~ん!(笑)
でも私だって、ポジティブな動機が全くないかというと、そうでもなくて、
「ビール飲みたーい!」とか、
「○○さんに会いたーい!」とかありますよ。
1人の人の中には、ポジティブ/ネガティブ両方の面がありますから、
「ポジティブになりたいんですけど、どうしたらいいですか?」って聞いてくる人の中にも、本当はポジティブな動機で動いていることも、結構あるはずなんですよ。
で、ここからが本題。
「どうしたいですか?」とか、「どうなりたいですか?」というような未来の質問をすると、
「ウ~ン・・・」って答えられない人っているじゃないですか?
要は、「どんな快楽を求めたい?」と言われてもピンとこない。
そういう人って、答えられない自分のことを責めることが多いんですけど、もしかしたら、そんなあなたは、ネガティブな動機で動く人なのではないでしょうか?
そんなあなたには、こんな風に質問すればいいんですよ。
「どうしたくないですか?」
「どうなりたくないですか?」
これって、一見後ろ向きな質問にも思えるんですけど、実はネガティブな動機で動く人には、それは「どうなりたいですか?」と同じ質問なんですよね。
でも多くの人が、
「何か「こうやりたい!」っていう目標に向かって、自分のモチベーションをあげながら行動していく」
みたいな、いわゆるポジティブな人のような動機で行動することが、素晴らしいと思っていて、そうならない自分をダメだと思っているですね。
でも、ネガティブな人なりの、そうじゃない「自分の動かし方」ってあるんですよ。
それはですね・・・
無理やり自分を追い込む!(笑)
あの、ネガティブな人って、基本、何も苦痛がなければ動こうとしないんですよ。
でもなんか予定があると、「やらなきゃ」って動くわけですよね。
だったら、ポジティブな人みたいに、「~したーい!」なんて感じで、自分のモチベーションが上がるのなんか待つのやめて、
先に「逃げられない予定」とか、「後に引けない状況」とか、「絶対ここから逃げられない。やらないとまずい」という苦痛を、自分で作っちゃうといいんですよ。
たとえば、自分がやろうとしている資格試験に決意が固まる前に申し込んじゃうとか、
やろうと思っていることに、「これでやらないと人生終わりだ!」と思うくらいお金を投資したり、
会社の上司とか、「この人の前で宣言したら、絶対後には引けない」という人の前で「やります宣言!」しちゃうとか、
ネガティブな人には、そうゆう風な自分の動かし方の方が向いているんですよね。
実は私のセラピーの中でも、時々そういうことやるんです。
例えば、「2週間以内に、必ず1社応募(転職)する。そしてその課題をやったら、私にメールください」とか、
そんな感じの約束を、クライアントさんとしちゃうんです。
あっ、もちろんセラピーを受ける人全員にやるのではなくて、
クライアントさんの反応特性を見極めて、「この人なら絶対できる、大丈夫!」って人にだけ課題を出すんですけど。
でもそれで、「やらなきゃまずい!」と思って、実際にやってみたクライアントさんの多くが、
「意外にできることがわかりました!」とか、
「やってみたら、たいしたことなかった」とか、
そんなこと言われるんです。
何かをつかんで帰ってくるんですよ。
ネガティブな人だって、「苦痛から逃れる」という動機をうまく利用すれば、ちゃんと行動できるんですよ。
ポジティブな人のパターンをマネしようとしなくたっていいんです。
だから「どうしたらポジティブになれますか?」という質問って、
元々、右利きの人が、「どうしたら左利きになれますか?」みたいな質問と同じなんですよね。(笑)
できなくはないかもしれないけど、それって本当にやる必要あるのかなと。
でもですね、中には、
「私はネガティブな人間ですけど、そうやって「無理やり自分を追い込む!」ことすらできません」
なんて言う方もいらっしゃると思うんです。
そういう人は、まずこんなことに気づくといいかもしれません。
私は、「何もしない」ということを「している」
いや、もっと言ってしまうと、実はあなたの心の奥底では、「何もしないということを楽しんでいる自分」がいるということなんです。(笑)
「楽(たの)」しいって文字は、「楽(らく)」とも読めるんですよね。
そう、楽(らく)って楽(たの)しいんですよ。
正直っ言って、「何もしない」って、楽しいと思いません?(笑)
ということで、「逃げられない予定」を入れることすらできません」なんて言う人は、
「何もしようとしない自分」を毛嫌いしながらも、実は心の奥では、「何もしないこと楽しんでいる自分」もいるのに、それを認めようとしないですよね。
「自分はなんでこんなに何もしないんだ。こんなはずはない。
本来の自分はもっとと行動しているはずだ」って思ってるんです。
でもそうやって、自分の中にある「何もしたくない」という気持ちの存在を否定すればするほど、よけい「何もしたくない自分」が、あなたに存在を気づかせようと、暴れるんですよ。
お前、本当は「何もしないこと楽しんでいるだろ!」って。(笑)
(その理由はコチラからどうぞ)
私、ネガティブな動機で行動をすることが多いですから、今では自分が、基本、「何もなければ動こうとしないって人間」だとわかっているし、
心の奥に「何もしないことを楽しんでいる自分」がいることも認めていますよ。(笑)
でもそうやって存在を認めてあげると、「何もしないことを楽しんでいる自分」が、「やっと存在に気づいてくれたか!」って、ちょっと暴れるのをやめて、協力的になってくれるんですよ。
こんなふうに自分を理想化せず、自分の一部に、「何もしないことを楽しんでいる自分がいるなぁ」なんて、健全にあきらめことができるって、心の健康には必要なんだよなぁ。
どうです?
本当はあなたも、「何もしない自分」を楽しんでいるタイプじゃありませんか?(笑)
そんな自分の存在もちゃんと認めていますか?
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!