人に仕える

ココロのコラム(雑記)

小説を

よく読むあなたも
あまり読まないあなたも

こんにちは。

洗濯洗剤をすくうスプーンが消えて微妙な気分になり杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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え~、私、心理学の本とか、ビジネス本とかは読むんですけど、小説はめったに読まないんでけど、みなさんは小説って読まれますか?

あっ、そんな読まないですって?
ほほう、読む方もいらっしゃる。

では、ゲーテっていうドイツの文豪知っていますか?

そのゲーテには「ファウスト」っていう代表的な戯曲があって、かなり難解な作品なんだそうですよ。

で、私は「ゲーテ」も「ファウスト」も名前を軽く聞いたことがあるかなぁ程度だったんですが、ある心理学の本の中で、そのストーリーが紹介されていて、ちょっと面白かったので、このブログの中でお話したいと思います。

といっても、私は全然「ファウスト」読んでいないんですよね。(笑)

なので、その心理学の本の中に書かれていた、「ファウスト」内容をかいつまんでご紹介したいと思います。

え~、どうやらこの「ファウスト」、ゲーテが20代の半ばから、死の直前まで、60年かかって書いた作品なんだそうですよ。

それだけでもスゴイですよね。60年かけて書くなんて。
きっとゲーテの人生の全てがその作品に込められているのでしょう。

人ってそれだけの期間があるなら、随分考えが変わると思うんだなぁ。

で、そのストーリーなんですけどね、

主人公は、そのタイトルと同じのファウスト博士という人で、彼は50歳過ぎで、哲学、医学、神学など、あらゆる学問の権威だったにもかかわらず、どうも人生を楽しめない日々が続いていたんですって。

するとある日、悪魔がやってきて、

「私はあなたの欲しいものは何でも手に入れ、あなたの望むことは何でも実現させてあげましょう。
その代わり、あなたが心から満足したら、あなたの命をください」

そんなようなことを言ったんだそうですよ。

すると、人生楽しめない日々をおくっていたファウスト博士は、その契約を交わすことにしちゃったんです。

で、その後、悪魔は、ファウスト博士を男なら一度は憧れるような、あらゆること、例えば、博士を20代の若者に若返らせて、清純な美女とロマンスを繰り広げたり、世紀の美女を妻に持つ王として、城に君臨したり、

そんなあらゆる男の夢を体験させるんだけど、どうもファウスト博士には、そのどれもが心から満足させてくれたものはなかったんですって。

そして疲弊し、傷心のうちに、故郷に戻ったファウスト博士は、そこで自分の理想とする国作りをしたいと思うようになって、

悪魔の力を借りて、海岸沿いの土地を手に入れたんですね。

そこで、大掛かりな工事を行って、人々が住む緑豊かな大地を作ろうとしたんだけど、自然の脅威によって、何度も工事を中断するんです。

でもそんな自然との闘いの中、ファウスト博士は、

「どんなに非力でも、悪魔の力を借りることなく、1人の人間として自然と向き合ったら、本当の心からの満足を感じるのではないだろうか?」

と思ったんですね。

そして部下を励まし、自然と闘いながら、全力で理想の国を作ろうと奮闘します。

で、その理想の国が完成間近にせまってきた時、

その頃、ファウスト博士は年老いて、視力を失っていたけれど、夜通し働く人々の声や、作業している土を掘る音を聞くと、美しい未来の光景が浮かんできたそうですよ。

緑の大地に多くの人が住み、それぞれの仕事に励み、協力して楽しく暮らす姿が。

時に自然の猛威にさらされても、この人々は協力し合い、この国を守り続けるだろう・・・

ファウスト博士がそう思った時、今まで感じたことないような感動に包まれ、そこで悪魔との契約通り、亡くなるのだそうです・・・

ん~、なんかちょっと感動するなぁ。

この話って、「人は最終的に何を求めているのか」ってことを現しているんだと思うんですよ。

人って「自分の全てを出し切って、人の役に立ちたい」んじゃないかと。

よく、「お金とか、能力とか、あらゆる制限がなかったら、あなたはどうしたいですか?」って質問すると、

「南フランスに別荘を買って・・・」とか
「好きなだけ買い物したい」とか、
「好きなだけ寝たい」とか、(笑)

そんな話をする方って多いんですけど、

「ではそういうことをやり尽くしたとして、次に何をしたいですか?」

ってお聞きすると、意外とみなさん、「人の役に立ちたい」って話をするんですよね。

「人の役に立ちたい」って、マジメに言うのって、なんか恥ずかしい気がするし、そもそもマジメに言っても、なんか偽善者っぽいし。(笑)

でも人って、本当は心の奥では、「自分の全てを出し切って、人の役に立ちたい」って思っているんじゃないかって。

アッ、そうそう、私の大スキな神話学者は、「人の役に立つ」ってことを、「人に仕える」って表現するんですよ。

私、この「人に仕える」って言葉、なんかスキなんです。

なんかカッコよくないですか。
「人の役に立つ」って表現よりも。

では最後におなじみのその神話学者ジョゼフ・キャンベルの言葉を引用します。

 

「英雄」は、最初から「世界を救う旅」に出る。

私たち「普通の人」は、最初は、自分たちの困難から「自分を救う旅」に出る。

そんな私たちの「自分を救う旅」が、いつしか「世界を救う旅」になる。

 

あなたはどんなことで「人に仕える」ことができたら、幸せですか?

この質問を考えると、あなたの欲の先にある、あなたの本当に望んでいることが見えてくるかもしれないですよー

そして、それって、今すぐにでもできることかもしれないですよー

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

 

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