恐怖に救われる

ココロのコラム(雑記)

「最初の1歩」を踏み出す時、

モジモジしちゃうあなたも
あまりモジモジしないあなたも

こんにちは。

スキあらば寝杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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私、今でこそちょっぴり陽気になって、こんなブログ書いていますけど、32歳の時、1年4ヶ月、家に引きこもって、お酒ばかり飲んでいた時期があるんですよ。

その頃の私は、とにかく「働くのが怖かった」んですね。
自分なんか何もできないって。

だから、就職活動しなきゃいけないのに、求人広告を見るのさえツラくて、ちょっと転職サイトを見だだけで、緊張が走るというか、体がこわばったり、胃が痛くなったりしていたんですよ。

なんとか求人広告を見れたとしても、

「自分のキャリアでは応募できる所がない」

「自分にこんな仕事できるわけない」

「どうせ採用するだけして、人を育成しないで、去る者拒まずみたいな会社だろう」

「応募してもどうせ受からないよな・・・」

なんて言い訳して、逃げまくっていたんです。

で、後は、昼間からお酒をガブガブ飲んで、寝て、とにかく正気になるのが怖くて、だた絶望して1日を過ごしていたんです。毎日コレの繰り返し。

この頃の私は、

「もう自分なんか就職できるわけがない。このまま社会に出るキッカケを失って、自殺してしまうのかもしれない・・・」

なんて思って、自分の存在が世の中から消えてゆくような恐怖に毎日おびえていたっけ。

そういえば、この頃、よく夜はうなされたよなー。

あ、ホント、うなされると、ドラマみたいに「ハアハア」して起きるんですよ。(笑)

 

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で、最近フと思ったのは、なんで私が、こんな最悪の状態から「最初の1歩」を踏み出せたのだろうって、考えてみたんですね。

1歩踏み出してからの私は、心理セラピーや、数々の人との出会いの中で、元気になっていくんですけど、

友人も少なく、心理セラピーも知らない当時の私が、本当にホントの「最初の一歩」を、なんで踏み出せたんだろうかって。

コレ、今にして思うんですけど、

「熊が走ってきたから」

だと思うんです。

あっ、全然意味わからないですよね。(笑)

これをもうちょっとご説明させていただくと、

ほら、散々走り回って、疲れ切って、「もう1歩も動けない」なんて、その場に座り込んじゃうことって、あるじゃないですか。

そんな時、もし真っ赤な眼をした野生の熊が、あなたに向かって、いかにも「あなたを襲います」という感じで、猛然とダッシュしてきたらどうします?(笑)

多分、逃げますよね。思いっきり。(笑)
ついさっきまで、「もう1歩も動けない」なんて思っていたことを、忘れちゃって。(笑)

追い込まれて、本能的な火事場の馬鹿力が出ちゃうというか。

で、引きこもっていた当時の私にとって、この熊の役割を果たしてくれたのは、「お金がなくなる」という恐怖だったと思うんです。

もう純粋に貯金が尽きて、「働かないと来月生きていけない」という状態になったからこそ、最初の1歩を踏み出せたと思うんですよ。

ヘンな言い方ですけど、

「恐怖に救われた」

とでもいうんでしょうかね。

もしあの時、誰かから100万円とかもらっていたとしたら、そのまま、まだ引きこもっていたと思うんですよ。

いやぁ、お金がなくて助かったなぁ。(笑)

ただ、もし今現在、私のように引きこもっている方にとっては、「お金がなくなる」とか、「ずっと就職できなかもしれない」とかって、一番考えたくないというか、一番イやな話だと思うんですね。

でもよく考えてみたら、「恐怖がなくなったら、むしろアブナイ」って思うんです。

例えば、コケでツルツルになっている滝つぼの上の岩を歩くのに、恐怖を感じないでウキウキ歩いていたら、アブナイですよね。(笑)

恐怖を感じるから、落ちないように慎重に歩く。

ある意味、恐怖が滝つぼに落ちて死なないようにしてくれているというか、「生きる」ということを助けていると思うんですよね。

だからもし、引きこもっている方に、「お金がなくなる」とか、「ずっと就職できなかもしれない」とか、その他自分を脅かす恐怖がなくなったら、そっちの方がアブナくなると思うんですね。

恐怖なんてないに越したことないと思うんですけど、一方で、恐怖があるうちは、まだ安心だとも言えると思うんです。

あなたの中に「前に進む種」がある証拠ですよね。

いやぁ、それにしても、結局一番恐れていたものに救われるなんて、なんか不思議だなぁ・・・

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

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